「あなたも二刀流になる」

大谷選手のおかげで二刀流という言葉が認知されるようになりました。

私たちブライダル撮影業界にも二刀流は必要だと思います。私が約20年間勤務したホテルの写真室ではカメラマンがまず人物の体形、バランス、良い角度を見極めて振付と撮影をしていました。回りには腕の良い二刀流の先輩方、同僚が沢山おり彼らと同じ職場に居られた事で私の技術も向上しました。しかし、最近では撮影のみのカメラマンが多くなった様な気がします。皆さんはどのように撮影していますか?

先日、都内の某ホテルに行った時のことです。館内と庭園でカメラマンが打掛の型物振付とスナップロケ撮影をしているのを見かけました。撮影スタッフの人数も多く、全てが分担されており、新郎新婦、親御様、カメラマン、振付師、アシスタント2名、美容師2名の大所帯でした。様子を見ていると振付師が振付をした後カメラマンがシャッターを押していました。振付師の振付けは流石はプロと思えるレベルでしたが、どうしてその角度なのかな?どうしてそのバランスなのかな?など疑問に思うこともありました。勿論、新郎新婦のご要望や色々な条件がありますから第三者の私が思うことではありませんが・・・。

私がいつも目指している事は、お二人の美しい角度を見極めて振付をし、美しさを引き出しながら撮影、「振付と撮影の二刀流になる」ことです。未だに四苦八苦しております。

年々、二刀流の撮影者が減ってきているのは、寂しいことですが技術を教えてくれる先生、先輩方々が少なくなり型物の振付や技術を教える振付講習会も世代交代と共に減少していることが原因かもしれません。お悩みを抱えている方々は是非とも打掛の振付、それ以外の着物の振付や撮影、デジタル処理等を総合的に教えられる日本婚礼写真協会の講習会に参加してスキルアップしていただきたいなと思います。

                                           理事 海老原憲

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日本婚礼写真協会HP編集部
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