お客様のために…自分のために……

皆様は撮影の際に、必ず決めているルールはありますか?和装の扇子は左手では持たせない。向かって左がご新郎、右がご新婦様。このようなルールには、そもそも根拠があるわけですが、雛人形も関東では男雛が左で…… といった、調べればわかる話ではなく、コンプレイン対策なのです。私の祖父は、ずっと新郎右、新婦左でお二人の撮影をしていました。ある時、式場から「世間とは逆だ」とクレームがいくつか入りましたが、一番撮影に大切なメインライトをご新婦様に当てたいからと、自身の正当性を主張しました(スタジオが逆メインライトだったため)。しかし、のちに改めました。作品作りではない通常の撮影の場合は、「一般的に」という前置詞が非常に大切です。撮影時、何か違うことをする時は、必ずお客様に一声かけるか、「ノーマル」も念のため撮影しておくこと! お客様の満足を得る前に一番大切なこと。 それはまず、世間一般の「普通」を知ることがとても大切です。「普通」とは何かを。

宮内雅康

投稿者プロフィール

日本婚礼写真協会HP編集部
日本婚礼写真協会HP編集部
日本婚礼写真協会、ホームページ編集部です。
ブログ

前の記事

婚礼和装振付とは?
ブログ

次の記事

和装婚礼の色々な名称