シャド－ポ－ジング

打掛のシャド－ポ－ジングをしていて良かったことをお話ししたいと思います。

ブライダル産業はこの十数年間、多様化する結婚式に対応し、若者の顧客満足度を向上させるために、ライフスタイルに合わせたウェディングプランを提供し、ブライダル業界全体の発展に貢献することを目指してきたと思います。そのために昔からある日本の伝統文化である神前式が衰退し、式場では8割程がチャペル式になったと言われています。また、カメラマンや振り付け師の世代交代もあり打掛の振り付けが出来る方、教える方も少くなりました。そのため、久しぶりの打掛婚礼で振り付けをすると戸惑う方も多いと思います。私も手順を忘れてしまったりクリップの留めるところを間違えてしまい冷や汗をかいた経験があります。その事を先輩に相談したら、動作をしながらのシャド－ポ－ジングのアドバイスをいただきました。当初、見えない相手に振り付けをすることに違和感がありましたが振付の手順を思い出したり再確認が出来ました。

その後、神前式の打掛の振り付けをする機会がありましたが自然と手が動くようになり不安感がなくなりました。昔、武道を習っていた時も試合前になると見えない相手とシャド－で戦っていたことを思い出しました。それが自信に繋がり緊張を和らげていました。振り付けも同様だと感じました。

振り付けで不安や悩みがある方は、打掛とお着物全般の振り付けを学べる日本婚礼写真協会の講習会後に是非ともシャド－ポ－ジングをしていただきたいと思います。明日への自信に繋がります。

海老原　憲拝